「稼げる」パーソナルトレーナーになる為には

パーソナルトレーナーになる為に、何をどうしていけば良いかわからない・・・。

ただやみくもに勉強をしても「稼げる」パーソナルトレーナーにはなれません。

そんなパーソナルトレーナー初心者の方は必見!

業界24年。パーソナルトレーナーを500名育成してきたKOHRIMANが、最短最速で「稼げる」パーソナルトレーナーになる為にやるべき事をステップバイステップでお伝えします。

目次

初級編(パーソナルトレーナー初心者)

Step① 知識は「アウト⇨イン⇨アウト」でものにせよ。

パーソナルトレーナーは知識を「アウト→イン→アウト」でものにせよ。

とにかくパーソナルトレーナーになる為には知識が必要。これは紛れもない事実です。

ただ、実際の現場で起こっている事実として。

何年もかけて専門学校で勉強をしてきたパーソナルトレーナーが即戦力で人気トレーナーになれることは、ほぼ皆無です。

それは、パーソナルトレーナーという職種が、対人スキルが必要とする職業だからです。

残念ながら、専門学校や座学中心のスクールでは、対人スキルは学ぶ事はできません。

 

ここで僕が提唱している「アウト⇨イン⇨アウト」とは、

・アウトプット(現場経験)

・インプット(勉強)

これらを繰り返す事を意味しています。

 

勉強は「記憶」する事を目的としてはいけません。それでは現場では絶対にすぐには活用できません。

必ず、アウトプットする事を前提として勉強する事が大切です。

そして、その勉強する内容は、現場で経験して見つかった「課題」について調べて解決に向けて勉強をするのです。

一つの課題に対して勉強し、アウトプットをすればまた別の「課題」が見つかります。

そうやって、繰り返し「アウト⇨イン⇨アウト」をする事で、現場ですぐに活用できる知識となるのです。

 

なかなか出てこない入れっぱなしの知識は、無駄です。

お蔵入りのスキルや知識は所詮「使えない知識」であり、自己満足の為にしか役に立ちません。

自己満足をしても、お客様は満足する事は絶対にありません。

 

おそらく、普通にただ勉強だけをしても、その90%は現場で役に立たずに記憶の奥に仕舞われてしまうでしょう。

そして本当に必要な知識は必要な時にまた学び、奥に仕舞われた知識が思い出されるだけなのです。

 

現場で必要な知識は常に10%くらいだと心得て、その10%の質を高めていき、残り90%はいつでも取り出せるように準備しておけば良いのです。

Step② 初めはとにかく「何でも屋さん」からスタートせよ。

パーソナルトレーナーは「何でも屋さん」からスタートすべき。

先日、面接に30分遅刻してきた人に、「あなたはなぜパーソナルトレーナーを目指そうと思ったのですか?」と聞いたら、「今やっている仕事に嫌気を差して、好きな筋トレを仕事にできたらと思いました!」と元気はつらつと答えていました。

そんな彼に僕は「この業界はきっと今までやってきた仕事よりも厳しい世界ですよ。それでもチャレンジしますか?」と諭すように伝えた訳ですが・・・。

 

そんな中、パーソナルトレーナー業界はいよいよ「第3フェーズ」に入っており、多様化と共に戦国時代の様相を呈してきました。

誰でもひとたび名刺に「パーソナルトレーナー」と言う肩書きを載せれば、すぐにでもお客様から高額の金額を頂ける魔法の様な職業にさえ映っているのかも知れません。

 

しかし現実はそんなに甘くはありません。

パーソナルトレーナーと言う仕事は、単純に「好きな筋トレを教える」だけの仕事ではないからです。

逆に言えば、パーソナルトレーナーほど、ありとあらゆるスキルと情熱が必要な仕事はないと言っても過言ではありません。

パーソナルトレーナーは、クライアントの個人情報を細部まで預かり、責任をもって第一目標を達成まで導き、その後丁寧なヒアリングを元に新たな目標を築き、クライアントの人生に新たな変革をもたらせる事ができる誇り高い仕事です。

その為には、おもてなしがしっかりできる接客術と、クライアントの目的を引き出すヒアリング能力、課題を見つけ出し修正ができるアセスメント力、様々な状況の変化に対応できる適応力、クライアントの新たなベネフィットを生み出す創造力、などなど・・・。

求められるスキルは本当に多岐にわたるのです。

 

それは、ある種の「センス」が問われるものでもあり、そのセンスを磨く為には、社会に出て色々な経験をしないと磨く事ができない部分でもあります。

 

要するに、初めから「何でもチャレンジできる」人でないと、売れるトレーナーにはなれないのです。

 

特に独立開業を目指すなら、損益の計算から人材のマネジメント、ブランディングの為の取引先とのロビー活動まで、ありとあらゆる事を一人でこなさないといけません。

それらが苦手な事であったとしても、好きになるくらいの気持ちでチャレンジすれば、その努力はいつか必ず報われ、組織を作る段階ではその苦労が理解できるリーダーになれるのです。

 

これからの新しい時代。

「稼げる」パーソナルトレーナーになる為には、専門知識を持ったスペシャリストであると同時に、幅広い分野に精通し対応できるゼネラリストである事が求められていきます。

 

現場では、まずは目の前のクライアントに満足してもらう為に専門的な知識を持って対応する事が重要ですが、長期的に満足してもらう事でLTV(顧客生涯価値)が上がり、収益性も向上していきます。

 

短期、中期、長期、それぞれで「稼げる」パーソナルトレーナーになる為に、常に視野を広げ、最終的に自分を支持してくれているクライアントの満足の為だと思えば、例えそれがどんな些細な事であっても、やる意味が見出せるものです。

 

「自分の好きなことを仕事にしたい」と言う気持ちはベースとしてとても大切な原動力です。

その原動力を育てて大きなパワーや収益に変えていく為にも、まずは「何でも屋さん」としての心構えを持ってスタートしてみて下さい。

Step③ 全てはたった一人の「コアなファン」から始まる。

パーソナルトレーナーは「何でも屋さん」からスタートすべき。

僕がパーソナルトレーナーになったのは今から18年前、マシンスタッフやグループインストラクター、体育のコーチなどの経験を経て将来を見据えてパーソナルトレーナーの可能性を感じ、この世界に飛び込みました。

フィットネスの現場をする傍ら、掛け持ちで飲食店でアルバイトをしたり、マッサージ屋さんのセラピストをやったり、新幹線の売り子や通信関係の法人営業など、ジャンルも多岐に渡る経験をしてきました。

正にStep2でご紹介した「何でも屋さん」を実践してきた訳ですが、それらを経験していかに効率良く集客をして収入を得るかという事にフォーカスをした結果、自分の経験を活かしてパーソナルトレーナーの道に専念する事でした。

 

パーソナルトレーナーという仕事が将来的な可能性も含めて誇り高い職業であることは間違いないですが、それは僕の中では後から確信をしていった事であり、初めは仕事としての大きなチャンスがあると思ったからです。

パーソナルトレーナーという仕事が特殊なクライアントをベースとしていた時代だからこそ、革新的な変化があると当初から予想していましたし、僕はフィットネス業界や当時勤めていたフィットネスクラブの中でも「異端児」でしたので、マーケティング的にはそれが好都合でしたし、迫り来る革新的な変化について行く自身がありました。

 

後から学ぶ事になる事ですが、何か事業を立ち上げる時に最も重要なのは、ターゲットを決めて自分の強みやプロダクトとアジャストして行くところです。

例えば、カフェを経営したいと考えていたら、ターゲットとなる年齢層や客層、年収、趣味、家庭環境、仕事などをイメージして、商品開発をしたり店舗デザインをしていきます。

 

ただ、パーソナルトレーニングという商品は、かなり特殊で、商品が無形のものであること、ハード面での差別化が難しいこと、ターゲットや市場が非常に流動的であることがあります。ついでに人材のマネジメントも難しい。

ここだけの話、パーソナルジムの多店舗展開については高いハードルがあり、僕自身も自分のビジネスモデルについては現在進行形で練りに練って練りまくっている状態です。(苦笑)

 

そんな難しい市場であるのを知ってか知らずか、僕は初めから自分のスタイルを「決め打ち」せずに、ある種流動的にテストマーケティングを繰り返す手法を選択してきました。

個人の時も法人になってからもそのスタイルは変わりません。

 

僕がテーマとして掲げている「稼げる」パーソナルトレーナーになる為の正攻法や王道テクニックは存在しません。

僕自身も、これからこの市場がどの様に変化して行くのかは全く分かりませんが、おそらく今後もさらにこのフィットネス市場は変化し続けるでしょう。

 

マクロな視点は置いておくとして、ミクロの視点で考えると、これからパーソナルトレーナーを目指す方や、パーソナルトレーナーとして稼ぎたい方に言える事は、一番固い「コアなファン」をまずは一人作る事です。

その「ファン」がご自身の理想のクライアント像で無かったとしても、今まで気が付かなかった事が見えて来たり、新しい発想が生まれてきたりします。

 

そして、コアなファンからのフィードバックはあなたに革命的なものを与えてくれるでしょう。時にはそのコアなファンはとてもめんどくさいクレーマーに変化することもあります。

しかし、絶対にその「痛み」から逃げないで下さい。

それは生命の進化に例えるならば、ウイルスによる遺伝子の異常がポジティブな進化を遂げる事に似ています。(あ、またマクロな視点に行ってしまいましたね。笑)

自分自らがその「遺伝子の異常」=傷をつける事を選択しない限り、この目まぐるしく変化していくフィットネス市場にはアジャストできないのです。

 

ものすごくディープな話になってしまいましたが、ライトに話を戻しますと、「コアなファン」を作るメリットとして、最も解りやすいのは、その方が最大の支援者であり、理解者になってくれるという点です。

業界的にもまだまだ先の不安が多い世界ですから、たった一人でも自分の良いところも悪いところも理解してくれるアドバイザーが存在していることは、前に進む上での大きな勇気になります。

 

そしてそして何と言っても、物理的なメリットとしては、やはり「口コミ」と「紹介」でしょう。そんな支援者からの口コミは最大の武器になること間違いなしです。

現に僕はフィットネスクラブ在籍当時、全く労力(コスト)をかけずに月商100万円を達成しました。

このあたりのメリットは言わずもがな・・・といった事ですので、最後にデザート的に添えておく事にして、マーケティング的な分析はもちろんございますが、前置きがあまりにも長くなり過ぎたのでまた別の機会ということにしておきます。(笑)

Step④ パーソナルトレーナー新時代の幕開けを感じろ

パーソナルトレーナーは「何でも屋さん」からスタートすべき。

少し時間が空いてしまいました。

年が明け、2023年に入り、コロナ禍もいよいよ収束の気配が感じられる世の中になって来ました。

今日のコラムはそんな中で最新のトピックについての内容と今後の展望についてお話ししたいと思います。

 

みなさん、感じていますか?

 

世の中がどんどん進化している空気感を。

ある意味ではこのコロナ禍は、その進化している空気感をかき消してしまう「まやかし」なのかも知れません。

一方で、このコロナ禍がその進化のスピードを早めているとも考えられます。

 

今年に入って飛び込んできた衝撃的なニュースの一つにOpen AIというアメリカのスタートアップ企業がリリースした「チャットGPT」という新しいAIサービスの登場です。

今、そのキーワードを「ググる」と、それはそれはたくさんの最新の記事が出てきます。

それほど、社会に与えている影響力が半端ない状態なのです。

そして、無料で使えるこのサービスはすでにサーバがパンク状態で、2/10時点で有料プランが登場し、安定した回線を確保したほどです。

 

「チャットGPTとは?」

“私はOpenAIがトレーニングした人工知能の言語モデルであり、テキスト入力に対して回答を生成するサービスを提供します。質問やトピックに対して正確かつ有用な情報を提供することができます。”

 

と、そのサービスで質問をするとほんの10秒ほどで答えが返ってきます。

そしてさらに凄い部分が、質問を重ねていく事ができる事。つまり会話をしているかのように何かの疑問や課題を解決させる事ができるのです。

この分野は加速度的に進化しており、AIという技術がAGIという技術に進化すると言われています。

 

「AIとAGIの違いは?」

AI (Artificial Intelligence) と AGI (Artificial General Intelligence) は、人工知能に関連する用語ですが、異なる意味を持っています。

AIは、人工知能の分野全体を指しますが、特定のタスクに特化した人工知能を指します。例えば、画像認識、自然言語処理、ゲームAIなどがこれに該当します。AIは、人間のような知能を持たないが、特定のタスクに特化してそれを高度に行うことができます。

一方、AGIは、人間のように汎用的な知能を持った人工知能を指します。AGIは、人間のように複数のタスクを同時に実行でき、自分自身で学習して新しいタスクに適応することができます。AGIは、人間と同等の普遍的な知能を持つことができると考えられていますが、現在までには実現されていないとされています。

というわけで、AIは特定のタスクに特化した人工知能を指し、AGIは人間のように汎用的な知能を持った人工知能を指します。

 

という答えもたったの数秒でチャットGPTが答えてくれたのです。

文章もAIが生成したとは思えないクオリティですよね。

 

今後、このAGIが実現された場合、(おそらく近い将来)僕たちの生活様式はそれこそガラリと変わってしまうと僕は考えています。

 

人工知能の技術が僕たちのフィットネス業界にどういったメリットをもたらすでしょうか。

「ググる」のではなく、「ボトる」(チャットGPT)に聞いてみましょう。

 

人工知能技術がフィットネス業界にもたらすメリットは多層的です。以下はいくつかの例です。

1. パーソナライズされたトレーニングプログラムの開発:人工知能を使用することで、個人のフィットネス目標、生活習慣、健康状態などに応じたトレーニングプログラムを開発することができます。

2. 自己トラッキングのサポート:人工知能を使用することで、フィットネスアクティビティをトラッキングし、自己のトレーニング進捗や改善点を把握することができます。

3. 効果的なトレーニングの提供:人工知能を使用することで、トレーニング効果を最大化するためのアドバイスを提供することができます。

4. 複雑なトレーニングの自動化:人工知能を使用することで、複雑なトレーニングの自動化が可能になり、トレーナーの手間を省くことができます。

これらはいくつかの例であり、人工知能技術がフィットネス業界にもたらすメリットはますます増えていくことが予想されます。

 

との事。

素晴らしい回答ですね。しっかりと客観的な視点や将来的な視点も含まれています。

 

僕が感じる事は、AIが発達する事によって、僕たち人間はますます人間にしかできない事への価値が求められる様になるという事です。

現時点でもすでに世の中の9割の仕事はAIが代替できるとされています。

フィットネスインストラクターの仕事も大きく変わっていくことは、もう間違いありません。

 

パーソナルトレーナーはいかがでしょうか。

 

もちろん変わります。

 

一番大切な事は、お客様目線になる事。

知識や一般的な答えは、この様に「秒」でAIが答えてくれる時代です。しかも無料で。

例えば、栄養学や解剖学に基づくユーザーの様々な課題についてはAIに聞けば答えが得られます。

そうなると、お客様がトレーナーに求めるものはどう変化していくでしょう。

 

世の中のほとんどのサービスがAIに変わる事で、人はより人間らしい「答え」を求める様になると思います。

例えば、トレーナーが発言する言葉の「深み」です。

そこには経験に基づくものもあるでしょうし、テクニカルな部分(トーク力)もあると思います。

サプライズ的なものはおそらく人間にしかできないでしょう。笑いのセンスなんかはまさに人間的な魅力ですね。

いわゆる、「コミュニケーション能力」と言われるものですが、よりお客様はそれらを求める様になるでしょう。

 

AIが正論を答えても、それに動かされる事はなく、自分のお気に入りのトレーナーに言われた事に人は動かされるのです。

その言葉が例え少し未熟であったとしても。

 

パーソナルトレーナー業界はすでに新しいフェーズに入っています。

この新しいフェーズでパーソナルトレーナーが何を学び、何をアウトプットするべきなのか。

コロナ禍が落ち着こうとしている今だからこそ、その分かれ道が明確になって来ているのです。