パーソナルトレーナー初心者がまず初めにやるべき事

初めはとにかく「何でも屋さん」からスタートせよ。

パーソナルトレーナーは「何でも屋さん」からスタートすべき。

先日、面接に30分遅刻してきた人に、「あなたはなぜパーソナルトレーナーを目指そうと思ったのですか?」と聞いたら、「今やっている仕事に嫌気を差して、好きな筋トレを仕事にできたらと思いました!」と元気はつらつと答えていました。

そんな彼に僕は「この業界はきっと今までやってきた仕事よりも厳しい世界ですよ。それでもチャレンジしますか?」と諭すように伝えた訳ですが・・・。

 

そんな中、パーソナルトレーナー業界はいよいよ「第3フェーズ」に入っており、多様化と共に戦国時代の様相を呈してきました。

誰でもひとたび名刺に「パーソナルトレーナー」と言う肩書きを載せれば、すぐにでもお客様から高額の金額を頂ける魔法の様な職業にさえ映っているのかも知れません。

 

しかし現実はそんなに甘くはありません。

パーソナルトレーナーと言う仕事は、単純に「好きな筋トレを教える」だけの仕事ではないからです。

逆に言えば、パーソナルトレーナーほど、ありとあらゆるスキルと情熱が必要な仕事はないと言っても過言ではありません。

パーソナルトレーナーは、クライアントの個人情報を細部まで預かり、責任をもって第一目標を達成まで導き、その後丁寧なヒアリングを元に新たな目標を築き、クライアントの人生に新たな変革をもたらせる事ができる誇り高い仕事です。

その為には、おもてなしがしっかりできる接客術と、クライアントの目的を引き出すヒアリング能力、課題を見つけ出し修正ができるアセスメント力、様々な状況の変化に対応できる適応力、クライアントの新たなベネフィットを生み出す創造力、などなど・・・。

求められるスキルは本当に多岐にわたるのです。

 

それは、ある種の「センス」が問われるものでもあり、そのセンスを磨く為には、社会に出て色々な経験をしないと磨く事ができない部分でもあります。

 

要するに、初めから「何でもチャレンジできる」人でないと、売れるトレーナーにはなれないのです。

 

特に独立開業を目指すなら、損益の計算から人材のマネジメント、ブランディングの為の取引先とのロビー活動まで、ありとあらゆる事を一人でこなさないといけません。

それらが苦手な事であったとしても、好きになるくらいの気持ちでチャレンジすれば、その努力はいつか必ず報われ、組織を作る段階ではその苦労が理解できるリーダーになれるのです。

 

これからの新しい時代。

「稼げる」パーソナルトレーナーになる為には、専門知識を持ったスペシャリストであると同時に、幅広い分野に精通し対応できるゼネラリストである事が求められていきます。

 

現場では、まずは目の前のクライアントに満足してもらう為に専門的な知識を持って対応する事が重要ですが、長期的に満足してもらう事でLTV(顧客生涯価値)が上がり、収益性も向上していきます。

 

短期、中期、長期、それぞれで「稼げる」パーソナルトレーナーになる為に、常に視野を広げ、最終的に自分を支持してくれているクライアントの満足の為だと思えば、例えそれがどんな些細な事であっても、やる意味が見出せるものです。

 

「自分の好きなことを仕事にしたい」と言う気持ちはベースとしてとても大切な原動力です。

その原動力を育てて大きなパワーや収益に変えていく為にも、まずは「何でも屋さん」としての心構えを持ってスタートしてみて下さい。

パーソナルトレーナー初心者が始めに行うべきステップ

パーソナルトレーナーとしてのキャリアをスタートさせるにあたり、初心者がまず取り組むべきステップがいくつかあります。これらのステップを踏むことで、効果的にトレーニング指導を行い、クライアントの信頼を得られるようになります。以下に、パーソナルトレーナー初心者が始めに行うべきステップをご紹介します。

 

①資格取得:パーソナルトレーナーとしての信頼性を高めるために、業界で認められた資格を取得しましょう。これにより、専門知識を身につけるだけでなく、クライアントや雇用主からの信頼も得られます。

 

②基礎知識の習得:解剖学、生理学、栄養学、運動生理学などの基礎知識をしっかりと身につけることが重要です。これらの知識を持つことで、効果的なトレーニングプログラムの作成や適切な指導が可能になります。

 

③実践経験の積み重ね:理論知識だけでは十分なトレーニング指導はできません。実践経験を積み重ねることで、トレーニング指導のスキルを向上させることができます。また、異なるクライアントのニーズに対応できるよう、幅広い経験を積むことも大切です。

 

④コミュニケーションスキルの向上:クライアントと効果的にコミュニケーションを取ることが、パーソナルトレーナーの重要な役割です。コミュニケーションスキルを向上させることで、クライアントのニーズを正確に把握し、適切なアドバイスやサポートができるようになります。

  

⑤ネットワーキング:他のトレーナーや業界関係者と積極的に交流し、自分のスキルや知識を向上させるとともに、仕事の機会を広げましょう。また、自分の専門分野や得意なトレーニング方法をアピールすることで、自分に適したクライアントを見つけやすくなります。

 

⑥ソーシャルメディア活用:自分の知識やトレーニング指導の様子をSNSやブログなどで発信しましょう。これにより、自分の存在を広め、新たなクライアントを獲得することができます。また、定期的に情報発信を行うことで、専門知識をアップデートし続ける意識が持てます。

 

⑦継続的な学び:業界の最新情報や研究成果に敏感であることが重要です。セミナーやワークショップに参加し、新しい知識や技術を学び続けることで、より効果的なトレーニング指導が可能になります。

 

⑧自己評価と目標設定:自分のスキルや知識を定期的に評価し、短期・長期の目標を設定しましょう。これにより、自分の成長を客観的に把握し、どの分野を改善すべきかが明確になります。

 

⑨メンターの活用:業界で成功しているパーソナルトレーナーをメンターとして、アドバイスやフィードバックを受けましょう。彼らの経験や知見を学ぶことで、自分の成長を促進することができます。

 

⑩クライアント満足度の追求:常にクライアントの満足度を追求し、トレーニングサービスの質を向上させることを心掛けましょう。クライアントが満足することで、口コミやリピート率が上がり、ビジネスが拡大する可能性が高まります。

 

これらのステップを踏むことで、パーソナルトレーナー初心者は自分のキャリアを効果的にスタートさせることができます。最初のうちは挑戦や困難に直面することもあるでしょうが、継続的に努力し、学び続けることで、成功への道を切り拓くことができるでしょう。

パーソナルトレーナー初心者が初めにやるべきセルフブランディング

パーソナルトレーナー業界は競争が激しく、自分を際立たせるためにセルフブランディングが重要です。セルフブランディングは、自分の価値を最大限に引き出し、クライアントに選ばれるトレーナーになることを目指すプロセスです。ここでは、パーソナルトレーナーが初めに取り組むべきセルフブランディングのポイントを紹介します。

 

強みや特徴を明確にする

自分の強みや特徴を理解し、それらをアピールすることで、クライアントに選ばれる確率が上がります。自分が得意とするトレーニング方法や専門分野を明確にしましょう。

 

プロフィール作成

プロフィールは、自分をアピールするための重要なツールです。経歴や資格、専門分野を含め、自分を魅力的に見せるプロフィールを作成しましょう。

 

オンラインプレゼンスの強化

SNSやウェブサイトを活用し、自分のスキルや経験を広めましょう。定期的に投稿を行い、フォロワーを増やすことで、信頼性と知名度が向上します。

 

成果物や実績の公開

クライアントの成功事例やビフォーアフターの写真、トレーニング動画など、自分の実績を示すものを公開しましょう。これにより、クライアントに自分のスキルを証明することができます。

 

口コミや評判の向上

満足したクライアントからの口コミや評判は、新規クライアント獲得に繋がります。良い評価を得るために、クライアントへの丁寧な対応や効果的なトレーニングを心掛けましょう。

 

ネットワーキング

業界内外の人脈を広げることで、新たな情報やチャンスを得られます。セミナーやイベントに参加し、他のトレーナーや関連業界の人々と繋がりましょう。

 

継続的なスキルアップと知識の更新

業界の最新トレンドやトレーニング方法について常に学ぶことで、自分の価値を高めることができます。資格やセミナーへの参加を通じて、専門知識を磨きましょう。

 

クライアントの声を活用

クライアントからのフィードバックや感想を活用して、自分のブランドをより良いものにしましょう。クライアントの声を引用して、自分のサービスの信頼性を向上させることができます。

 

独自のコンテンツ制作

ブログ記事や動画など、自分独自のコンテンツを作成することで、知識や経験をアピールできます。また、これによりクライアントとのコミュニケーションも円滑になります。

 

個性を生かしたサービス展開

自分の個性や特徴を活かしたサービスを提供することで、他のトレーナーと差別化を図りましょう。例えば、特定のターゲット層にフォーカスしたプログラムや、独自のトレーニングスタイルを開発することが考えられます。

 

これらのポイントを押さえたセルフブランディングを行うことで、パーソナルトレーナーとしての評価や信頼性が向上し、クライアントから選ばれやすくなります。継続的に努力し、自分のブランドを強化していくことで、業界で成功を収めることができるでしょう。