パーソナルトレーナーの知識の付け方

知識はアウト⇨イン⇨アウトでものにせよ。

パーソナルトレーナーは知識を「アウト→イン→アウト」でものにせよ。

とにかくパーソナルトレーナーになる為には知識が必要。これは紛れもない事実です。

ただ、実際の現場で起こっている事実として。

何年もかけて専門学校で勉強をしてきたパーソナルトレーナーが即戦力で人気トレーナーになれることは、ほぼ皆無です。

それは、パーソナルトレーナーという職種が、対人スキルが必要とする職業だからです。

残念ながら、専門学校や座学中心のスクールでは、対人スキルは学ぶ事はできません。

 

ここで僕が提唱している「アウト⇨イン⇨アウト」とは、

・アウトプット(現場経験)

・インプット(勉強)

これらを繰り返す事を意味しています。

 

勉強は「記憶」する事を目的としてはいけません。それでは現場では絶対にすぐには活用できません。

必ず、アウトプットする事を前提として勉強する事が大切です。

そして、その勉強する内容は、現場で経験して見つかった「課題」について調べて解決に向けて勉強をするのです。

一つの課題に対して勉強し、アウトプットをすればまた別の「課題」が見つかります。

そうやって、繰り返し「アウト⇨イン⇨アウト」をする事で、現場ですぐに活用できる知識となるのです。

 

なかなか出てこない入れっぱなしの知識は、無駄です。

お蔵入りのスキルや知識は所詮「使えない知識」であり、自己満足の為にしか役に立ちません。

自己満足をしても、お客様は満足する事は絶対にありません。

 

おそらく、普通にただ勉強だけをしても、その90%は現場で役に立たずに記憶の奥に仕舞われてしまうでしょう。

そして本当に必要な知識は必要な時にまた学び、奥に仕舞われた知識が思い出されるだけなのです。

 

現場で必要な知識は常に10%くらいだと心得て、その10%の質を高めていき、残り90%はいつでも取り出せるように準備しておけば良いのです。

パーソナルトレーナーが必要な知識

一般的にパーソナルトレーナーが必要な知識はどういった内容があるのでしょうか。

10個の要素にまとめてみました。

  1. 解剖学と生理学:筋肉、骨、関節、神経、循環システムなどの基本的な知識が必要です。これにより、効果的なエクササイズプログラムを作成し、正しいフォームで運動を行う方法を指導できます。
  2. トレーニング原理:オーバーロード、特異性、個々の差、進行、回復などのトレーニング原理を理解しておくことで、効果的なプログラムをデザインし、クライアントの目標達成につなげることができます。
  3. 栄養学:栄養バランスやタイミング、サプリメントの知識が重要です。適切な食事や栄養摂取をアドバイスすることで、クライアントのパフォーマンス向上や目標達成をサポートできます。
  4. 運動生理学:有酸素運動、無酸素運動、筋力トレーニング、柔軟性トレーニングなどのエクササイズの効果や種類を理解しておくことで、クライアントに最適なトレーニングを提案できます。
  5. コミュニケーション能力と心理学:クライアントとの効果的なコミュニケーションを行い、彼らのニーズや目標を理解することが重要です。また、モチベーションの維持やマインドセットのサポートにも役立ちます。
  6. インジュリープリベンション:怪我のリスクを最小限に抑えるための運動法やストレッチ方法、ウォームアップ・クールダウンの重要性を理解することが重要です。
  7. 特殊な状況への対応:高齢者、妊娠中の女性、障害者、慢性疾患を持つクライアントなど、特殊な状況に対応できる知識やスキルを持つことが求められます。
  8. プログレッシブな負荷管理:クライアントの適応に応じてトレーニングの負荷や強度を適切に増減させる方法を理解し、無理のない運動プログラムを提案できることが大切です。
  9. パフォーマンス評価:フィットネステストや運動能力評価方法を理解し、クライアントの進捗を適切に評価しフィードバックできる能力が必要です。
  10. プロフェッショナルエシックス:プライバシー保護、信頼関係の構築、誠実な対応など、クライアントとの関係においてプロフェッショナルであることが求められます。また、自己研鑽や業界の動向に関心を持ち続けることも重要です。

これらの10個の要素は、パーソナルトレーナーにとってどれもとても大切な知識です。

先述した「アウト→イン→アウト」を踏まえつつ、それぞれの分野を網羅していく事で、どんなお客様のニーズにもすぐにお応えできる様になります。

初めは苦手な分野があったとしても、それをそのままにせず、常に知識をブラッシュアップして対応力を身に付けていく事が大切です。

パーソナルトレーナーの知識のアップデートと継続学習

パーソナルトレーナーとして成功するためには、常に知識をアップデートし、継続的に学ぶことが重要です。

初めての方が知識を常にアップデートしていく為にはどの様にすれば良いのでしょうか。

 

専門誌やオンラインリソースのフォロー

業界の専門誌やウェブサイトを定期的にチェックし、最新のリサーチやトレーニング手法を取り入れましょう。また、専門家や研究者のブログやSNSも参考になります。

 

セミナーやワークショップへの参加

定期的にセミナーやワークショップに参加し、他のプロフェッショナルと交流することで、新たな知識やアイデアを得ることができます。また、資格更新のための研修も忘れずに行いましょう。

 

ネットワーキング

業界のイベントやセミナーに参加して、他のトレーナーや専門家と交流しましょう。彼らから新しい情報やアイデアを学び、自分の知識を広げることができます。

 

本やオーディオブックの活用

トレーニングや栄養学、心理学など、幅広い分野の本やオーディオブック、またはYouTube動画などから学習することで、自分の知識をさらに深めることができます。

 

実践を通じた学び

自分自身もトレーニングを行い、新しい手法やプログラムを試すことで、実際の効果や問題点を理解し、知識を身につけることができます。

 

知識を継続的にアップデートし、学び続けることで、クライアントのニーズに的確に応えることができ、信頼性のあるパーソナルトレーナーとして評価されます。最先端の知識を持つことは、競争力を高め、ビジネスの成功にも繋がりますので、常にアンテナを張って、知識をインプットする様にしていきましょう。

パーソナルトレーナーはスキルと知識のバランスが重要!

成功するパーソナルトレーナーにとって、適切なスキルと知識のバランスは欠かせない要素です。理想的なトレーナーは、豊富な知識と実践的なスキルを兼ね備え、クライアントに最適なトレーニングプログラムを提供することができます。

まず、パーソナルトレーナーが習得すべき知識には、解剖学、生理学、栄養学、運動生理学、トレーニング原理などが挙げられます。これらの知識を持つことで、クライアントの体力や運動能力に合わせた効果的なエクササイズプランを作成し、正しいフォームでの運動指導が可能になります。

 

一方で、実践的なスキルも重要です。パーソナルトレーナーは、正確な運動指導や適切なアドバイスを提供するだけでなく、クライアントのモチベーションを維持し、目標達成に導くためのコミュニケーション能力が求められます。また、異なるクライアントのニーズに対応するため、特殊な状況に対応できる知識や技術も必要です。

 

知識とスキルのバランスが重要な理由は、それぞれが相互に関連し、効果的なトレーニングの実現に寄与するからです。例えば、栄養学の知識だけでは、クライアントに適切な食事指導ができるかもしれませんが、運動指導のスキルが不足していると、全体的なパフォーマンス向上が難しくなります。逆に、運動指導のスキルが高いトレーナーでも、知識が不足していると、クライアントの健康や目標達成に対する効果が十分に発揮されないことがあります。

 

理想的なパーソナルトレーナーは、知識とスキルを継続的に向上させ、己の専門性を高める努力を惜しまない姿勢が大切です。業界の最新動向や研究成果にアンテナを張り、新しい知識や技術を取り入れることで、より効果的なトレーニングを提供できるようになります。また、他のトレーナーや専門家との交流を通じて、新しいアイデアや手法を学び、自分のスキルセットをさらに充実させることができます。

加えて、クライアントとの信頼関係を築くことも重要です。知識とスキルのバランスが整っているトレーナーは、クライアントのニーズを理解し、適切な指導を行うことで、クライアントの信頼を得られるでしょう。信頼関係が築かれることで、クライアントはトレーニングに対するモチベーションを維持しやすくなり、より良い結果が期待できます。

 

パーソナルトレーナーが目指すべき理想的な姿は、知識とスキルのバランスを適切に保ち、クライアントのニーズに対応できる柔軟性を持つことです。これを実現するためには、継続的な学びや自己研鑽を行い、業界の動向に敏感であることが重要です。その結果、クライアントに最高のサービスを提供し、成功したパーソナルトレーナーとして活躍できるでしょう。